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2003年06月10日(火) 00時00分

 不渡り情報3500件漏えい 富士信組神戸新聞

 神戸市に本店を置く中堅信組、富士信用組合(奥畑文雄理事長)の元課長代理(43)が、約三千五百件の不渡り情報の入った同信組のフロッピーディスクを消費者金融業者に渡していたことが九日、分かった。元課長代理が個人的な借金をする際、その条件などとして業者から要求されたという。同信組は六日付でこの課長代理を懲戒解雇。九日、窃盗容疑で兵庫県警に告訴した。

 同信組によると、元課長代理は五月十日、大阪市内の金融業者に融資を求めた際、多重債務の指摘を受け、「(富士信組の)内部情報を出せば融資する」などと脅されたという。このため、同信組本店で不渡り情報の入ったフロッピーをコピー、同十七日、この業者に渡したが、融資は受けなかったという。

 金融業者は同月末、東京都内のNPO団体メンバーを名乗る男性と同信組を訪れ、フロッピーを返却。しかし、その後も同信組に金の要求やデータ流出の公表をほのめかす電話やファクスが入ってきたという。

 不渡り情報は、手形交換所が「事故報告」として金融機関に連絡。同信組は交換所から受けた不渡り情報や、銀行取引停止になった企業名などの情報を蓄積している。複写されたフロッピーには過去四年分の情報が入っていた。

 元課長代理は一九九六年から、四十万—五十万円の絵画四点を購入。この時の借金などで金融機関など十八社に約四百万円の債務があるという。金融業者からいったん「内部情報の前受け金」として一万円を受け取ったが、間もなく返したという。

 今回のデータ漏えいについて、奥畑理事長は「金融機関としてあってはならないこと。トラブルがあれば誠心誠意対応したい」とした。

 【富士信用組合】 1955年、県たばこ信用組合として設立。70年に現在の名称に改称した。預金508億円、明石、加古川などに5支店あり、職員は約80人。

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/030610ke112080.html

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