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2003年06月10日(火) 00時00分

『講習で霊能力』はうそ 宇都宮の男性 心霊相談の業者を提訴 東京新聞

 心霊相談を受けて「講習を受けると霊視などができ、病気が治せる上にお金もうけもできる」などと言われて講習料を払った宇都宮市内の男性(35)が、講習が事実と違う内容だったとして、サイオニクス研究所(群馬県太田市)に講習料百二十六万八千円の返還を求める訴訟を九日までに宇都宮地裁に起こした。 (保立 真克)

 ■消費生活センター 新たな霊感商法

 訴状などによると、健康問題などで不安を抱えていた男性は二〇〇一年九月、サイオニクス研究所で心霊相談を受けた。研究所の担当者は男性に「今のままでは右足を切断して車いす生活になる。実家を霊視したら池が見え、そこで女の子が亡くなっており、その霊が(男性の)妻の体を悪くしている。兄弟が結婚できないのもその女の子の霊が邪魔している」などと脅かした。さらに「土地をおはらいするのに九百万円かかる。上級教導士の資格を取れば、おはらいや霊視ができる」と、三日間の講習を勧めた。また、月額百万円を稼いでいるという資格取得者の例も語ったという。

 男性は同年十月、研究所に株券と現金合わせて百二十六万八千円を支払い、三日間の講習を受けたが、当初の説明と異なって、おはらい、占い、霊視の仕方などの講習はなかったため、三日目に「やめたい」と断ったが、同研究所側から「今さらやめるわけにはいかない。お金も返せない」と言われたという。

 原告側の弁護士は「同研究所の代表が書いた本を読んで引っかかっている人がいるようだ。男性の話では講習に参加している人が結構いたという。そもそも霊能力がつくということはあり得ない」と話している。

 同研究所は「担当者が不在のため答えられない」と回答した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20030610/lcl_____tcg_____000.shtml

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