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2003年06月09日(月) 21時24分

「和牛商法」の詐欺容疑で3人逮捕 被害44億円か朝日新聞

 「元本保証で高配当を得られる」として96〜97年に相次いだ「和牛預託商法」で多額の金をだまし取ったとして、警視庁と山梨県警は9日、元「和牛の里」社長で東京都あきる野市下代継、池田忠男容疑者(58)=旅券法違反などの罪で起訴=ら3人を詐欺の疑いで逮捕した。池田容疑者は「だまし取った覚えはない」と否認している。

 詐欺罪の公訴時効(7年)が来年に迫る中、池田容疑者は97年以降、自分のパスポートで60回韓国と往来。さらに、他人のパスポートを入手して韓国に12回渡航したり、あきる野市で別人の名で住民登録したりして、逃げていたという。同容疑者は4月、偽の住民登録の容疑で逮捕されていた。

 ほかに逮捕されたのは、元「和牛の里共済牧場」社長高村壽満(54)、同社の元社長室長松川健治(49)の両容疑者。

 警視庁生活経済課の調べでは、3人は97年2月から3月にかけて、新聞の折り込みチラシで「5〜8%の確定利益」とうたって黒毛和牛のオーナーを集め、埼玉県内の会社員(35)ら29人から契約金計6160万円をだまし取った疑い。

 契約上は、山梨県武川村の牧場に2888頭の黒毛和牛がいるはずが、実際は輸入牛を含む122頭しか飼育せず、配当も96年末で途絶えていた。被害は24都道府県の2512人、約44億5000万円に上るという。

      ◇      ◇

 【和牛預託商法】 「元本保証・高利回り」の触れ込みで金を集める利殖商法の一つ。「子牛のオーナーになれば、成牛になった時に利益があがる」などと出資者を募る業者が全国的に広がったが、その後、出資法違反や詐欺容疑で摘発された例が少なくない。こうした被害を避けるため、契約解除(クーリングオフ)や契約時の書面交付義務を定める「特定商品等の預託等取引契約に関する法律」では97年、和牛を含む家畜類が特定商品に追加された。(06/09 21:04)

http://www.asahi.com/national/update/0609/017.html

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