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2003年06月08日(日) 22時19分

日本のビジネスソフト35%違法コピー 損害額世界3位朝日新聞

 日本のビジネスソフトの35%が違法コピー。ソフトウエア販売会社の損害額は中国、米国に次ぎ世界3位と依然高水準——。コンピューターソフトウエアの権利保護団体であるビジネス・ソフトウエア・アライアンス(BSA、本部・米ワシントン)が8日までにまとめた02年のソフトウエア違法コピーに関する調査結果から、日本の違法コピーの一端が浮かび上がった。

 BSAはマイクロソフト、アップルコンピュータなど米国のソフトウエア関連会社が著作権保護を目的に作った非営利団体。パソコンの出荷台数をベースに、26種類のビジネスソフトの販売予測量と実販売量の差を違法コピーの数とみなし、02年1月から12月の世界全体及び85カ国・地域の違法コピー率と損害額を推定した。

 02年の日本の違法コピー率は35%で、00年、01年の37%から3年ぶりに低下したが、94年の調査開始以降最低だった1998、99年の31%には及ばなかった。損害額は14.7億米ドル(約1800億円)で、01年の17.2億米ドル(約2111億円)から14.4%減少した。24.1億米ドルの中国、19.6億米ドルの米国に次ぐ世界3位と、依然として高い水準にある。

 今回の結果について、BSA日本事務局は、ブロードバンドの普及などによりインターネットを介した違法コピーが増えている一方、ソフトウエア管理に真剣に取り組む企業が増加、コンピューター販売台数の伸び悩みなどもあり、結果的に違法コピー率、損害額ともに減少に転じた、と分析している。

 世界全体の違法コピー率は01年より1ポイント低い39%、損害額は01年より19%多い130億米ドル(約1兆6038億円)だった。損害額の増加はソフトウエア価格の上昇が原因と考えられるという。

 違法コピー率は全体としては低下傾向にあるが、アジア・太平洋地域および東ヨーロッパでは上昇した。最も高かったのはベトナムで95%、2位は92%の中国。最も低かったのは米国で23%だった。

 調査の詳しい結果は、BSA本部のウェブサイト(http://www.bsa.org)に掲載されている。

(06/08 13:16)

http://www.asahi.com/business/update/0608/005.html

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