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2003年06月07日(土) 00時00分

超低周波電磁波 小児の脳腫瘍に影響 東京新聞

 一部の家電製品や高圧送電線から出る超低周波電磁波のレベルが高い環境で生活する子供は、脳腫瘍(しゅよう)発症の危険性(リスク)が上昇するとの研究結果が六日、文部科学省のホームページに公開された。

 科学技術庁(当時)が一九九九年度から三年で進めた国内初の全国調査で、今回が最終報告。国立環境研究所や東京女子医大などがまとめた。

 実際のこのタイプの電磁波が高い環境で暮らす子供は少数だったため「他の要因が影響した可能性が残る」としたが、関連性が示されたことで、電磁波の低減対策が求められそうだ。

 脳腫瘍の調査対象は十五歳未満の子供で、健康な約百人、脳腫瘍患者約六十人の子供部屋の電磁波を一週間測定。これに、家庭全体の電磁波の強さの平均値、家電製品の使用状況、部屋から屋外の送電線までの距離などを加え統計処理した。

 この結果、超低周波電磁波が通常の三倍以上に当たる〇・三マイクロテスラ以上の部屋で暮らす子供は、発症リスクが平均で約十倍になった。

 また、患者五人と健康な一人の計六人の部屋が〇・三マイクロテスラ以上だったが、このうち患者三人は百メートル以内に高圧送電線があった。

 同調査の中間解析で、〇・四マイクロテスラ以上だと小児白血病の発症リスクが倍増することも判明しているが、最終報告では、急性骨髄性白血病などと比べ、急性リンパ性白血病の発症リスクが高くなることが分かった。

 一連の調査では、患者ら約千人が対象となったが、〇・四マイクロテスラ以上の子供部屋は、調査対象の一%以下と、極めて少なかった。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030607/eve_____sya_____003.shtml

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