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2003年06月06日(金) 16時08分

ADSLがこの勢いで伸び続けるわけではない、今年度が節目=NTT東ロイター

 [東京 6日 ロイタ−] NTT東日本の三浦惺社長は、ロイター通信とのインタビューで、ブロードバンド市場をけん引しているADSL(非対称デジタル加入者線)サービスについて、FTTH(ファイバー・ツー・ザ・ホーム)普及との兼ね合いから、今年度が一つの節目だ、との見方を示した。
 三浦社長は、ADSLからFTTHへの移行時期について、「ADSLは2カ月無料キャンペーンなどもあり、だいぶ手ごたえを感じている。しかし、いつまでもこの勢いで伸び続けるわけではない。今年度が一つの節目になる」との認識を示した。そのうえでFTTHに関して、「値下げのほか、工事期間の短縮などで、明るい兆しも見え始めている。1日1000件以上(開通)工事をできる体制も整えた。光(ファイバーサービス)がメインになるのが見えてくるのは、来年度からだ」との見通しを示した。同社は今年度末にFTTHサービス「Bフレッツ」で50万加入をめざしている。
 固定電話事業の低迷で減収傾向が続いている業績に関しては、「この1─2年で、(固定電話事業の)減収分をIP(インターネット・プロトコル)系サービスでカバーするのは難しい」との認識を示した。ただし、「このまま2200億円(2003年3月期)の減収が続くのでは企業は存続しない。手ごたえを感じ始めたブロードバンド事業のほか、(通信の)周辺事業を拡大するなどして、今年は(減収の)歯止めをかける年にしたい」と語った。具体的には、昨年5月に設立したアウトソーシング会社で、グループ企業の販売代理店やパソコン設定作業などを手掛けていく。「最初は100─200億程度かもしれないが、新会社で新しい事業を手掛けることで、減収分を補っていきたい」という。
 また、懸案となっているグループISP(インターネット接続会社)の「ぷらら」と「WAKWAK」の統合問題については、「単純なサービス統合はデメリットもあり、慎重に考えなければならない」とし、当面は別ブランドとして運営していく。ただし、設備などのバックボーンについては、「今年度中に統合する方向で調整している」という。NTTコミュニケーショズのOCNなど、NTT<9432.T>グループのほかのISPとの統合は、「ぷららは(NTTグループ以外の)他人資本も入っている。その人たちの意向も聞かなければならない」と慎重な姿勢をみせた。
 一方、低迷が続いている固定電話によるインターネット接続サービス「Lモード」の建て直し策として、「料金的、サービス的にもIP系にしていく必要がある」とし、地域IP網「フレッツ」に収容することを検討していることを明らかにした。(ロイター)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030606-00000412-reu-bus_all

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