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2003年06月05日(木) 07時06分

仙台・コンサル投資詐欺事件 「米の投資家」実体なし河北新報

 米国からの投資を仲介する触れ込み、投資準備金などの名目で金をだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕された仙台市の経営コンサルタント会社「イースタンパシフィックキャピタルマネージメント」の実質的な経営者飯田実容疑者(59)=仙台市青葉区片平=が、仲介を申し込んだ企業に対し「米国の投資家」として挙げた企業は、飯田容疑者が役員を務めるなどイースタン社と密接な関係があったことが4日、関係者の話で分かった。この企業は法人登記されているが、投資契約を結んだ際には既に営業実体がなかったという。

 飯田容疑者は投資家は実在しないことが発覚することを恐れ、自分が関係する「ペーパーカンパニー」を投資家と見せかけて自作自演していた疑いが強く、仙台中央署は裏付けを進めている。
 この企業は米国ロサンゼルスの「エムエイリゾーシスキャピタルマネージメント」。1996年に設立され、飯田容疑者が役員を務めているが、2000年10月にカリフォルニア州政府から税金滞納で営業停止処分を受けている。この事実関係は、投資仲介を申し込んだ企業の関係者が州政府に直接確認した。

 飯田容疑者は01年7月に都内の企業との間で、エムエイ社を投資家とする10億円の投資契約を結んだ。企業は投資準備金などの名目で約500万円を飯田容疑者に支払ったが、投資が実行されないため、警視庁に昨年被害を届けた。
 別の申込企業は、「米国での銀行口座開設経費」としてエムエイ社の口座に約35万円の振り込みを指示され払っており、エムエイはイースタン社と経理面でも密接な関係があったとみられる。

 飯田容疑者はエムエイ社のほかにも複数の米国人投資家を挙げ、仙台市内のホテルなどで申込企業と面接させていたが、複数の企業は「投資家として紹介された米国人は名刺も出さず、発言もしなかった。とても投資家とは思えなかった」と話している。
[河北新報 2003年06月05日](河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030605-00000007-khk-toh

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