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2003年06月05日(木) 09時53分

「NPO」の商標やめて 角川の新雑誌名にNPO反発朝日新聞

 角川書店がNPO(非営利組織)分野を扱う新雑誌の名称として「NPO」を商標登録したことに、NPOの間から反発の声が上がっている。角川書店は「非営利組織が機関誌等に『NPO』を使うのは構わない」としているが、NPO側は「広く普及した一般的な言葉を営利目的で登録するのはおかしい」として、特許庁への異議申し立てや登録取り下げなどを求めてゆく。

 角川書店によると、国内で急成長しているNPOの活動やボランティアをしている人たちを紹介する新雑誌を計画し、昨年1月、新聞・雑誌の名前について「NPO」「ボランティア」を商標として出願。特許庁は審査のうえ今年3月に登録を認め、5月末、商標公報に掲載された。

 一方、大阪のNPO支援団体が今春、新しい情報誌を「NPOジャーナル」の名で発行する際、照会したところ、すでに「NPO」が登録出願されていることがわかったという。「角川以外は新聞・雑誌の名称にこの言葉を使えなくなるのは、NPO全体の発展にとって懸念すべき事態」として、東京と大阪の団体が中心となり、角川書店に取り下げを求めることになった。

 シーズ・市民活動を支える制度をつくる会(東京)の松原明事務局長は「これらの言葉は『企業』や『うどん』と同様の一般的な名詞。角川書店はNPOへの理解が不十分ではないか」と指摘。「特許庁の判断もおかしい」とした。

 新雑誌はまだ発行されていない。

      ◇      ◇

 角川書店の話 商業活動を目的とする(他の)出版には一般の商標ルールで対応するが、非営利組織が新聞や機関誌等にNPOを含む名前を使うことに対し、権利を主張する気はない。NPO活動を妨げるつもりはない。(06/05 09:52)

http://www.asahi.com/national/update/0605/012.html

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