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2003年06月04日(水) 19時41分

住基ネット「離脱」報告、県町村会で審議会長強調「漏えいの危険野放し」 /長野毎日新聞

 ◇町村長「困惑」の声も
 県町村会(会長、唐沢彦三・小布施町長)は3日、長野市内で評議員会を開き、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)について「県は当面離脱すべきだ」との第1次報告を出した「県本人確認情報保護審議会」の不破泰会長から説明を受けた。不破会長は「政治的問題ではなく、技術的問題。(情報漏えいの危険を)野放しにできない」と強調した。評議員の町村長は各郡でこの内容を説明して見解を集約し、町村会としての意見を田中康夫知事に伝える方針だ。
 この日の評議員会は、新役員の選任などを行う6月定例会。しかし、審議会報告が大きな論議を呼んでいるうえ、各町村の6月議会が迫っていることなどから、不破会長を招いた。
 不破会長は、審議会の報告内容をスクリーンを使って説明。県内の27自治体で住基ネットとインターネットが接続されており、侵入して個人情報が読まれる危険性があることや、問題発覚後も改善策が取られていない現状などを説明した。
 町村長からは「(国が)『離脱は違法』と言っているが」などの質問があったが、不破会長は違法ではないとの審議会の見解を改めて示した。また「8月25日の2次稼働を前にした答申で困惑している」などの意見には、「非常に危険な状況にあるので、セキュリティー問題を解決してから2次稼働に」などと話し、この時期に報告を出したことへの理解も求めた。
 終了後、唐沢会長は「技術的な問題で報告が出たこと、セキュリティーの重要性もよく分かった。県と胸襟を開いて協議すべきことだと思う」と話した。一方、県内では先行して2次稼働への準備を進めている上伊那郡の矢田義太郎・宮田村長は「上伊那の場合は(離脱は)困ります。進んでいますから」などと話した。【西田進一郎】
  ◇  ◇  ◇
 県町村会は同日、新役員を選任した。新役員は次の通り。
 会長 唐沢彦三・小布施町長(再任)▽副会長 藤原忠彦・川上村長(同)▽同 楯種臣・南木曽町長(新任)▽同 矢田義太郎・宮田村長(同)▽監事 高橋彦芳・栄村長(同)(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030604-00000001-mai-l20

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