杉並区、住基ネットで「区民選択制」に方針転換（朝日新聞）

　住民基本台帳ネットワーク（住基ネット）から離脱している東京都杉並区は４日、区民が不参加を選択できることを条件に住基ネットに参加する「区民選択制」を採用し、国と協議を始めると発表した。個人情報保護５法の成立を受け、方針を転換した。同様の方式は横浜市で採用している。

　４日開かれた記者会見で山田宏区長は「住基ネット接続の不安感はまだ払拭（ふっしょく）されていないが、法律の範囲で選択しうるのは、横浜市が行っているのと同様の区民選択制だと判断した」と語った。完全接続の可能性については「住基ネットが安全で信頼のおけるものだと判断できれば」（山田区長）とした。

　区民の意向は今後郵送などの方法で確認する。国との合意ができ次第、作業を進めるが、準備に半年以上必要で、８月の本格稼働には間に合わない。

　総務省は「参加すること自体は望ましいが、参加を住民の意思にゆだねる選択制は、制度的に認められない。速やかに全員参加するのが大前提」（井上源三市町村課長）としている。(06/04 19:49)

http://www.asahi.com/politics/update/0604/004.html

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