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2003年06月04日(水) 15時00分

大阪地裁:B型肝炎患者の実名流す ホームページで毎日新聞


 大阪地裁のホームページ(HP)で紹介されている「主要判決速報」に、死亡したB型肝炎患者の遺族(原告)の一部が実名で掲載されていることが分かり、同地裁は4日午前、判決文を全文削除した。仮名に修正したうえで近く再掲載する。地裁は「致命的なミスではない」と釈明しているが、プライバシーに対する感覚が問われそうだ。

 大阪市立の医療機関で96年に死亡した50代男性の妻と子供3人が「死因は医療ミス」と約7000万円の損害賠償を求めた訴訟で、同地裁は今年4月25日、化学療法を行う際の説明義務違反を認め、同市に330万円の支払いを命じた。

 判決文は同30日にHPに掲載され、主文は、妻が原告A、子供はB、C、Dとなっていたが、請求の項で「原告C」「原告D」と記載するべき子供2人の実名が出た。通常、HPに載せる判決文は担当部が関係者を仮名にし、広報担当者もチェックするが、両者とも見落としたらしい。

 同地裁は昨年3月ごろから主要な判決全文をHPで紹介しているが、こうしたトラブルは初めてという。同地裁総務課は「判決は公開法廷で言い渡され、手続きすれば記録を見ることもできるが、誰でも見られるHPに載ってしまったのはまずかった」と話している。【山本直】

[毎日新聞6月4日] ( 2003-06-04-15:00 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030604k0000e040067000c.html

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