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2003年06月03日(火) 23時05分

ソフトの違法コピー世界的に下降も、アジア太平洋地域は損害額が過去最悪MYCOM PC WEB

コンピュータソフトウェアの権利保護団体、Business Software Alliance(以下BSA)は、2002年の全世界でのソフト違法コピー状況についての調査結果を発表した。全世界の違法コピー率は、2001年より1ポイント低下して39%、損害額は対前年比19%増の130億ドル(約1兆6,038億円)となった。

世界的には違法コピーは減少に向かっており、BSAは「今回、額が増加しているのは、ソフトウェア価格の上昇が原因」としている。しかし、アジア太平洋地域全体の違法コピーによる損害総額は55億ドル(約6,724億円)に上り、過去最悪となっている。率でも96年以来の高率となる55%だ。この地域では、額、率ともに99年以降、連続して増加しているという。

日本は、率では前年より2ポイント低下して35%、損害額は前年比14.4%減の14.7億ドル(約1,807億円)だった。日本の場合、違法コピー率、損害額ともに減ってはいるが、損害額は中国、米国に次いで世界第3位だ。これについて、BSA日本事務局では「インターネットの広帯域化が進んだことなどにより、ネット経由の違法コピーが依然、増加する傾向にあるが、企業の意識変化、パソコンの販売数停滞といった理由から、結果的に率、額ともに減少に転じた」と分析している。

日本の違法コピー率は95年から99年にかけて連続して下落し、同年には31%まで低下したが、2000年には37%まで上昇し、2001年も37%だった。損害額は95年から98年にかけて減少を続け、同年は59億ドル(約7,322億円)で、94年にこの調査が開始されて以来最低額となったが、99年から2001年にかけては上昇に転じ、同年には172億ドル(約2兆1,110億円)と、これまでの最高額になった。

その他の地域では、西ヨーロッパ、北米、中南米で違法コピー率が低下、中東・アフリカでは横ばい状態で、世界的には低下傾向にあるが、アジア太平洋地域、東ヨーロッパでは上昇した。

BSAによれば、違法コピー率は次のような方法で算出している。新規購入されたコンピュータにインストールされているソフトの本数から、メーカーが出荷したソフトの本数を引き、この差分が違法コピーされたソフトの本数と考え、この本数を、インストールされたソフトで割った数字を違法コピー率、とする。

BSA、インターネット悪用した違法コピー封じに法改正を提言
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/09/21/09.html

ソフトの違法コピー被害額、全世界で122億ドルに
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2000/05/29/17.html

BSA
http://www.bsa.or.jp/

(MYCOM PC WEB)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030604-00000092-myc-sci

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