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2003年06月03日(火) 00時00分

「ベビーモニター」を通じ“夫婦生活”を盗聴寝室の“音声”をマニアが狙うZAKZAK


盗聴マニアに狙われるベビーモニター 赤ちゃんのいる家庭に魔の手が迫る?! 母親が赤ん坊から離れても、泣き声が監視できる「ベビーモニター」の電波が、盗聴マニアの標的となっている。スイッチを切り忘れ、室内の音が電波で飛ばされていることが多いからだ。こうしたモニターは、夫婦や子供がいる寝室に設置されることが多いため、若妻がいる家庭の近くには、夜な夜なアンテナを立てた怪しい車などが出没するケースまであるという。

 「ベビーモニターは要注意。知らぬ間に被害にあう人はさらに増える」と恐怖の実態を明かすのは、盗聴器発見などで知られる調査会社「ペガサス」の堀田耕作代表。

 欧米で普及し、約10年前から、日本でも発売されたベビーモニターは、母親が庭で洗濯物を干す場合、寝室で寝ている子供の近くに親機をセットすれば、泣き声などをとらえ、電波で飛ばし、母親が携帯の子機でチェックできる。電波が約60メートル飛び、最近は老人介護に使われることもある。

 価格は1〜2万円ほどで、少子化が加速するなかにあって、育児支援商品として需要があり、ベビー用品メーカーだけでなく、玩具メーカーなど複数企業が市場に参入。キャラクター商品も登場し、年間6、7万台が売れているという。

 普及に伴い、問題も顕在化。大半の製品は、子機が電池で動き、親機がコンセントにつながれ、スイッチが別なため、「使わない時、母親が子機を切っても、親機の電源を切らないことが多く、親機の拾った音が1日中、外に飛ばされ続けてしまう」(堀田氏)。

 モニターで使われる電波の周波数が限定されているため、受信機を持った盗聴マニアが電波を探し、街を徘徊しているのだという。

 実際、堀田氏が各地で盗聴の実態を調査したところ、最近はモニターの電波を発見することが多く、「電波の出ている家を特定したマニアには、わざわざ昼に訪れ、どんな主婦がいるかを確かめたりする者までいるようです」。

 真偽は不明だが、すでにインターネットなどには「〇〇〇市××町でモニター電波キャッチ。〇〇〇似の可愛い奥さんがいるもよう」といった情報が書き込まれているほか、某マニア雑誌の投稿欄にも「〇〇市で赤ちゃん監視用モニターが受信機に入感(中略)赤ちゃんの泣き声とアノ声まで聞くことができました」との内容も…。

 マニアが情報交換することで、夫婦の営みなどが行われそうな時間帯になると、「家の周囲にアンテナを立てた怪しいクルマが集まることもある」(堀田氏)。

 単純に盗み聞きされるのも不快だが、極端な場合、家族の重要な会話を傍受され、恐喝といった事件に繋がる可能性もないとはいい切れない。

 同モニターのメーカー数社に聞くと、各社とも「そういう話は初耳」。一部メーカーだけが、取り扱い説明書に「使用する電波には暗号化等の処理はされておりませんので、故意あるいは偶然に電波を傍受される可能性もあります」と、ただし書きをつけていた。

 家族のプライバシーを守るには、こまめに親機の電源を切るなどの対策が必要のようだ。

ZAKZAK 2003/06/03

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_06/2t2003060310.html

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