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2003年06月03日(火) 16時19分

1億円超す借金、2年でほぼ返済 ダスキンの不正支出先朝日新聞

 清掃用品レンタル最大手の「ダスキン」(大阪府吹田市)の千葉弘二・元会長(63)が1億8000万円を不正に支出したとして商法の特別背任の疑いがもたれている問題で、支出先のデザイン会社「スパイス」(大阪市西区、清算)の社長(58)が朝日新聞社の取材に対し、20年来の付き合いだった千葉元会長に資金援助を求めて快諾を受けた経緯などについて語った。ダスキンからミスタードーナツの景品発注に絡んで資金を回してもらった結果、スパイスは1億数千万円あった借金の大半を2年間で返済していたという。主なやり取りは次の通り。

 ——千葉元会長に資金援助を求めたのはなぜか。

 「千葉さんとは電通関西支社の幹部を通じて知り合った。20年来の付き合いで、千葉さんを直接一人で訪ねることができるようにまでなっていた。98年か99年ごろ、会社の経営が苦しくなり、1億数千万円の借金ができた。当時社長だった千葉さんに『ちょっと調子悪い。何とかしてもらえませんか』と頼むと、『(当時の)担当役員とフード事業担当部長に話しておこう』と言ってくれた」

 ——ダスキン側は実体のないデザイン企画料名目で1億8000万円を支払ったとされている。

 「担当役員が『千葉さんから会社が苦しいことを聞いた』と言ってくれた。この役員らに『ミスタードーナツの景品のデザインを企画する仕事をやらせてほしい』と頼み、実際に景品を作っていたプラスチック製品製造会社に企画を提案した。ただ、取引の原価は2年間で5000万〜6000万円だったが、景品1個当たり3円の企画料をもらうことになっていたので、計1億7000万〜1億8000万円をいただいた。通常は4割ぐらいのもうけしかないが、この取引では6割か7割のもうけが出た。その取引のおかげもあり2年間で借金は2000万円にまで減った」

 ——利益があまりにも大きい。

 「プラスチック製品製造会社側からは『(企画料は)うちの企画開発費から出している』と言われていたので、ダスキンからお金が出ているとは思わなかった。1個100円の景品を1回の取引で300万個作ったら3億円になる。プラスチック製品製造会社がうちに500万や1000万円の企画開発費を出しても痛くもかゆくもないという認識だった」

 ——ダスキン側が実際の取引金額より多くの金を支払うことは違法行為に当たる。

 「国税当局の調査が入り、プラスチック製品製造会社が企画料をダスキンに請求していたということを知った。私はこの2社の間でのやり取りは知らない。通常より多くの金をもらったのは自分の営業力だ」

 ——1億8000万円の一部がダスキン側に環流したということはないか。

 「常識的な範囲内での接待や盆暮れの届け物はしたことがあるが、キックバックはない」(06/03 14:57)

http://www.asahi.com/national/update/0603/031.html

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