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2003年06月03日(火) 03時00分

節電器:発火事故全国で30件 消防車が出動したケースも毎日新聞


 効果を偽った高額の節電器が全国で販売されていた問題で、この節電器から出火する事故が30件以上起きていることが2日、分かった。東京の販売会社「アイディック」(船原新社長、任意整理中)から節電器の製造を委託された電気機械メーカーが毎日新聞の取材に明らかにした。大半は節電器の焼損だけで済んだが、消防車が出動したケースもあった。メーカー側は、ア社側のずさんな取り付け工事が原因とみているが、「早急な防護策が必要」と判断、改修工事を進めている。

 ア社から製造委託を受けた関東地方の4社のうち1社が取材に応じた。

 同社によると、出火事故は98年1月の北海道を最初に、宮城、福島、香川、熊本など各地で相次いだ。同社が調べたところ、旧式ヒューズが焼き切れて発火したり、節電器内の基盤のネジの緩みで過剰発熱を誘発し焼損したケースもあった。ア社が仕様書で示された順守事項を守っていなかったことが背景にあったという。

 同社が節電器の製造を始めたのは、ア社から95年、別の会社が作った節電器を示され「同じものを作ってほしい」と依頼されたのがきっかけ。試作実験の結果、白熱電球で最大12%の節電効果が得られたが、別条件では電気代が増加するケースもあった。

 「節電器詐欺被害者の会」世話人で行政書士の堀内正己さんは「温度ヒューズの設置で火災の可能性は低くなると思うが、不安な場合は電気工事店に頼めば7000〜8000円で取り外してくれるはず」とアドバイスしている。【栗田愼一】

[毎日新聞6月3日] ( 2003-06-03-03:00 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030603k0000m040145000c.html

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