『馬券場』話１億　２５００万集める投資会社社長ら逮捕（東京新聞）

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2003年06月03日(火) 00時00分

　高配当をうたって違法な資金を集めたとして、神奈川県警生活経済課と港北署は二日、出資法違反（預かり金の禁止）の疑いで、投資運用会社「ヨコハマヤエンタープライズ」社長梶塚修身容疑者（５４）＝横浜市青葉区荏田北三＝と、同社役員坂東タツコ容疑者（５８）＝青葉区つつじが丘＝の二人を逮捕した。

　調べでは、二人は一九九六年三月から二〇〇〇年六月にかけ、神奈川、千葉県などで自らが計画した場外馬券場や場外船券場建設への投資を持ちかけ、横浜市の会社員女性（４８）ら六人から計一億二千五百五十万円の預かり金を集めた疑い。

　「二年から五年、資金運用を任せてもらえば、年５・５−１２％の配当を払い、元本も返済する」とうたっていた。だが建設計画は、予定地の自治体との協議が難航して頓挫。同社は現在、法人登記は存在するが実体はない。

　県警は三十三都道府県の五十六人から、総額十七億六千万円を集めていたとみて、両容疑者を調べている。

　梶塚容疑者は、フィリピンでマンゴーの栽培をする投資話で資金を集め、愛知、山口、福岡県などの出資者から、出資金の返還を求める民事訴訟を起こされている。