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2003年06月03日(火) 00時00分
発泡酒増税 転嫁見送り派に軍配 （東京新聞）発泡酒増税から一カ月がたち、価格への増税転嫁を見送ったコンビニエンスストアやスーパーで五月の発泡酒売上高が堅調に伸びたことが二日、明らかになった。逆に、値上げ派は振るわず、据え置き派に軍配が上がる格好となった。増税に伴い発泡酒の希望小売価格は三百五十ミリリットル缶が十円増の百四十五円、五百ミリリットル缶が十六円増の二百一円になった。 増税分の値上げを、他社に先駆けて据え置いたファミリーマートは、発泡酒売上高が前年同月に比べ約一割アップ、来店客数、客一人当たりの購入単価も増加する波及効果も顕著だったという。同社は「価格据え置きが消費者の支持を得られた」と戦略に自信を深め、発泡酒需要の最盛期である夏場以降も価格を据え置くことを決めた。 発泡酒のうち、一部の主力商品だけを据え置いたイオンも、対象商品の売上高が同一割伸び、据え置き効果があった。 これに対し、各店舗に価格転嫁の対応を任せたイトーヨーカ堂では、発泡酒の売上高が前年同月比で約一割減と対照的な結果になった。全店で値上げしたローソンでも増税前の四月を下回った。四月の駆け込み需要の反動もあったとはいえ、増税分の対応で消費者がどちらを支持したか一目りょう然の結果となった。 http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20030603/mng_____kei_____003.shtml |