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2003年06月02日(月) 00時00分

子や孫装い高齢者から金 「おれおれ詐欺」5人逮捕 東京新聞

 息子や孫を装って「おれだけど、交通事故を起こして金が要る」などと電話し、お年寄りから現金をだまし取ったとして、警視庁捜査二課と杉並署などは一日までに、詐欺の疑いで東京都中野区江古田四、無職多田祐一郎容疑者(21)、同区弥生町二、無職川口祐樹容疑者(20)ら計五人の男を逮捕した。

 「おれおれ詐欺」と呼ばれる手口の事件は今年に入って、都内で約二百三十件(約六十件の未遂を含む)発生し、総額約一億三千万円の被害が確認されている。

 調べでは、多田容疑者らは四月二十一日、江東区の団体職員女性(59)宅に息子を装って電話をかけ、「おれだけど交通事故を起こした。示談したので修理代を振り込んでほしい」などとうそを言い、六回にわたって銀行口座に入金させた計約三百七十万円をだまし取った疑い。

 また、多田容疑者を除く川口容疑者ら四人は同月二十四日、同じ手口で杉並区の無職女性(79)宅に電話し、三十五万円をだまし取った疑い。この口座が川口容疑者の父親名義だったことから犯行が発覚した。

 多田容疑者がリーダー格となり、身元の分かりにくいプリペイド式携帯電話や約四十もの架空口座を用意。指示された四人が都内のカラオケボックスなどから手当たり次第にお年寄りに電話をかけていた。多田容疑者を除く四人は、いずれも都内の同じ高校を卒業。ヤミ金融を経営していた多田容疑者の下で働いていた。だまし取った金の八割は同容疑者の取り分になっていたという。

 多田容疑者は「詳しいことは話したくない」と供述しているが、ほかの四人は「ヤミ金融が社会問題になり、取り締まりが厳しくなったため詐欺に転向した」と容疑を認めている。捜査二課は、ほかにも共犯者がいるとみて調べている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030602/mng_____sya_____007.shtml

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