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2003年06月02日(月) 03時40分

<富士山>不法投棄を携帯電話とGPSで監視 富士山クラブ毎日新聞

 富士山をごみから守るため、環境NPO(非営利組織)「富士山クラブ」などは、カメラ付き携帯電話とGPS(全地球測位システム)で不法投棄監視に乗り出す。富士山ろくは、首都圏からの産業廃棄物が大量に不法投棄されているが、あまりに広く地形も複雑なため、監視の目が行き届かず、実態がよく分かっていない。集めた情報は「ごみマップ」にしてインターネットで公開する一方、行政にも提供して不法投棄対策を促す。

 富士山ろくには、自動車や家具、廃材、タイヤなどの産業廃棄物が首都圏から持ち込まれている。01年には硫酸ピッチ入りのドラム缶1000本以上が埋め立てられているのが発覚した。

 富士山クラブは2年前にごみ調査を始めたが、2階建てのモデル住宅が丸ごと捨てられていたり、ペンキ入りのドラム缶30本が川に捨てられているのを発見した。これまで17トンものごみを撤去したが、行政に通報する際に現場の正確な位置やごみの量を把握するのが難しく、せっかく見つけても、撤去に至らないケースがある。

 このため、「ドコモ・システムズ」(東京都品川区)が協力し、カメラ付き携帯電話に人工衛星を使ったGPSの機能を組み込んで、不法投棄現場の位置を把握するシステムを開発した。ごみが捨てられている現場を携帯電話で撮影し、同社のコンピューターに送信すると、画像とともに自動的に位置が入力される。

 富士山クラブは送信される情報を集積し、地図上にごみの種類や量を掲載してホームページで公開する。7月にもごみ監視のボランティアを募集し、3年間かけて富士山ろくのごみマップを作成する。

 渡辺豊博・同クラブ事務局長は「ボランティアが増え、監視の目が多くなれば簡単には不法投棄できなくなる」と期待している。【足立旬子】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030602-00000094-mai-soci

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