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2003年06月01日(日) 23時51分

<傷害助勢>中3長女が同級生に暴行、あおった母逮捕 沖縄毎日新聞

 中学3年の長女(14)が同級生の女子生徒(14)に暴行した際、「とことんやれ」と声援を送り、暴行をあおったとして、沖縄市の母親(36)が傷害現場助勢の疑いで逮捕された。親の立場ではあるまじき行為だが、刑事事件に詳しい識者からは「軽微な事件で、捜査官のセンスを疑う」との指摘も出ている。

 沖縄署の調べでは、母親は5月22日午後6時から9時にかけ、自宅のベランダで暴行している長女を止めず「やめるな。やるんだったら、とことんやれ」と叫び、あおった疑い。

 同署は、母親があおっていたという長女や女子生徒の証言を受けて「止めるべき保護者があおったことは悪質」として、29日に逮捕した。

 調べに対し、母親は「女子生徒は長女と仲が良かったのに悪口を言われ、裏切られたように感じた」と暴行があったことを認める供述をしている。しかし「あおるような言葉は言っていない」と逮捕容疑は否認しているという。

 長女は「陰で悪口を言っている」と女子生徒の顔や背中を殴り、全治1週間のけがを負わせたとして、傷害容疑で26日に逮捕された。長女は手を休めながら、約3時間にわたって暴行を加え続け、その間、母親は部屋にいて、時折、ベランダを見ていたという。

 この一家は母親と姉弟の3人家族。当時、弟は不在だった。

 刑法206条で、傷害現場助勢罪は「傷害現場で勢いを助けた者には、自身が傷害に加担していなくても、1年以下の懲役または10万円以下の罰金を科す」と定められている。

 関係者によると、女子生徒の保護者側に処罰を求める感情が強かったという。【中村宰和】

 土本武司・帝京大教授(刑法)の話 傷害現場助勢罪は、けんかの際のヤジ馬的行為を処罰することが目的で、身柄拘束まですることはまれ。長女が母親の声を実際に聞いたうえでますます暴行したのならば、確かに犯罪として成立はする。ただし、暴行の時間は長いけれども、けがは重くない。大人でかつ親としては道義的に問題はあるにしても、軽微な事件ともいえる。どういう背景事情があったのかは分からないが、この程度で強制捜査するというのは、刑事手続きの公平感という点でも、捜査官のセンスを疑わざるをえない。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030602-00000031-mai-soci

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