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2003年06月01日(日) 22時40分

<男児死亡>約4時間、診察を受けられず急死 東京の病院毎日新聞

 東京都葛飾区の都保健医療公社「東部地域病院」(鈴木謙三院長)で今年3月、入院した同区の保育園児、豊田理貴(りき)ちゃん(5)が約4時間、診察を受けられず、重症の腸閉塞(へいそく=絞扼(こうやく)性イレウス)で急死していたことが分かった。鈴木院長らは1日、医師の引き継ぎに問題があったことを認め、遺族に先月謝罪したことを明らかにした。

 同病院によると、理貴ちゃんは3月9日午前4時55分ごろ、腹痛で同病院を訪れ、かん腸をした後、帰宅した。しかし、顔色が悪く、頻繁に寝返りを打つため同7時35分ごろ、再度、同病院を訪れた。当直医(32)はかん腸やエックス線撮影、血液検査、点滴などをして経過をみていたが、午前9時半になって診察し、同11時に入院させた。

 当直医は同9時、日勤医(43)に「腸閉塞の子がいる」と口頭で引き継いだが、エックス線写真などの資料は見せなかった。日勤医は救急患者の対応に追われて理貴ちゃんを回診せず、午後1時半ごろ、理貴ちゃんがおう吐したため駆け付けた。理貴ちゃんは同40分、心肺停止状態になり、同4時過ぎに死亡した。

 鈴木院長は「腸閉塞の診断は難しく、医療ミスとは言えないと思うが、きちんと引き継ぎしていれば医師の処置が違ったかもしれない」と話している。【高橋和宏】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030602-00000033-mai-soci

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