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2003年06月01日(日) 17時17分

腸閉塞の男児放置され死亡 東京・葛飾の東部地域病院産経新聞

 東京都葛飾区の都保健医療公社「東部地域病院」で、入院中の5歳の男児が容体が悪化したまま2時間半にわたって放置され、腸閉塞(へいそく)で死亡していたことが1日、分かった。警視庁亀有署は業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。

 病院によると、死亡したのは葛飾区の保育園児、豊田理貴ちゃん。3月9日午前4時半ごろ、腹痛を訴え同院で診察を受けた。一度は帰宅したが、腹部の腫れが引かなかったため3時間後に、再度病院を訪れた。

 診察した当直の小児科医(32)はエックス線撮影と点滴、かん腸をして午前11時ごろ入院させた。小児科医は日勤の医師に「腸閉塞の疑いの子がいる」と引き継いだが、エックス線写真は見せていなかった。

 理貴ちゃんの容体は悪化し、午後1時半ごろには口と鼻から液状のものを吐いた。この段階で日勤の医師が心臓マッサージをするなどしたが、午後4時過ぎに死亡した。死因は腸がねじれて急激に悪化する腸閉塞だった。

 病院は同日、亀有署に事案を報告した。

 吉田勝庶務課長は「入院時は症状が落ち着いており、重症とは考えていなかった。救急患者が立て込んでおり、回診が遅れた」と話している。

 東部地域病院は1990年7月に開業し、都の外郭団体「都保健医療公社」が運営。鈴木謙三院長は「ご家族におわびするとともに、病院の診療体制について今後検討していきたい」とのコメントを出した。

http://www.sankei.co.jp/news/030601/0601sha058.htm

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