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2003年05月31日(土) 00時00分

市販かぜ薬で間質性肺炎 副作用28例  東京新聞

 市販のかぜ薬を服用したことが原因とみられる間質性肺炎の副作用被害が過去八年間で二十八件に上ることが三十日、厚生労働省の調べで分かった。同省は十五社の十六種類四十二製品について、服用後も症状が改善せず、間質性肺炎に特徴的な空せきなどがあらわれた場合、すぐに医師の診断を受けるように、添付文書の「使用上の注意」を改訂して記載するよう指示した。

 厚労省によると、四月中旬に大手製薬メーカーから「かぜ薬が原因と思われる間質性肺炎の副作用があり、『使用上の注意』に記載したい」との相談を受けた。

 このかぜ薬は広く市販され、含有成分が他社製品と共通していたことから、同省は専門家と協議してかぜ薬全般について過去にさかのぼって調査。その結果、一九九六年四月から今年四月までの間、十八製品の服用者二十六人に副作用がみられたことが判明。さらに添付文書を改訂済みだった二製品でも二人に副作用があったことが分かった。いずれも重症化せずに回復したという。

 今回の副作用について専門家の立場から検討した信州大学医学部の久保恵嗣教授(呼吸器)によると、間質性肺炎は重症化すると死亡する危険があり、超音波などによるコンピューター断層撮影を使った早期の診断と治療が必要とされる。かぜ薬との因果関係については久保教授は「原因の特定は難しいが、アレルギーなど体質との関係が一つの原因と考えられる」と指摘している。

 厚労省は、かぜ薬が手軽に購入できる大衆薬であるうえ、「間質性肺炎の初期の症状が、かぜの諸症状と区別が難しく対応が遅れる可能性がある」として注意喚起することを決めたという。

 ■改訂されるかぜ薬

 「使用上の注意」が改訂される一般用かぜ薬の製品名は次の通り。

 パブロンゴールド錠、パブロンゴールド<微粒>、パブロンS、パブロンA、パブロンS錠、パブロンA錠、パブロンSカプセル、パブロンSゴールド微粒、パブロンSゴールド錠=大正製薬▽エスタックイブ、エスタックEVE錠、エスタックイブ顆粒(かりゅう)=エスエス製薬▽ユアドック・アイ、メディフォース・アイ、ダンイブ=日本薬品工業▽イベック総合感冒薬(錠)、ルッケル総合感冒薬(錠)、ジルナール総合感冒薬(錠)=科研製薬▽ルッケル総合感冒薬(カプセル)=資生堂▽ユアIB(錠)、ロートIB(錠)=ロート製薬▽改源=堺化学工業▽ストナプラス2顆粒、ストナプラス2=佐藤製薬▽新ルルエース、新ルル−A錠、新ルルA錠、新ルルAゴールド=三共▽総合感冒薬「クニヒロ」=皇漢堂製薬▽コンタック総合感冒薬キャプレット、コンタック総合感冒薬(カプセル)=住友製薬▽新ジキニン顆粒=全薬工業▽カイゲン感冒カプセルα、カイゲン感冒カプセル「プラス」、カイゲンゴールドカプセル、カゼゴールドエース=第一薬品工業▽ベンザブロック錠、ベンザブロック、ベンザブロックIP、ベンザブロックIP錠=武田薬品工業▽新ジキナエース、ハヤナエース=富士薬品


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030531/mng_____sya_____015.shtml

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