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2003年05月30日(金) 22時25分

市販かぜ薬42品目に副作用報告 7年間で28人肺炎に朝日新聞

 一般用のかぜ薬で、副作用とみられる間質性肺炎を起こしたとの報告が96年から28人に上っているとして、厚生労働省は30日、薬の添付文書などの「使用上の注意」に、この副作用を記載していない15社の42品目(同一成分で名称が異なるものも含む)の商品名を公表した。15社に対しては使用上の注意を改めるよう指示し、購入者にきちんと説明するよう業界団体にも要請した。

 厚労省によると、間質性肺炎を発症したのは10代から80代。ほぼ全員が入院して治療を受けたが、重い症状の人はいなかったという。42品目にはそれぞれ複数の成分が含まれ、共通する成分もないことから、原因の成分はわかっていない。間質性肺炎が起きるのは「極めてまれ」としている。

 厚労省は、間質性肺炎の初期症状が、空せきや息切れ、発熱などで、かぜの症状と区別しにくいことから、注意を呼びかける必要があると判断した。5、6回飲んでも症状が改善しない場合は、医療機関にかかることを勧めている。

 42品目の年間売上高は一般用かぜ薬全体の約7割にあたる約700億円という。

     ◇     ◇

 公表された42品目は以下の通り。

 【大正製薬】パブロンゴールド錠、パブロンゴールド〈微粒〉、パブロンS、パブロンA、パブロンS錠、パブロンA錠、パブロンSカプセル、パブロンSゴールド微粒、パブロンSゴールド錠

 【エスエス製薬】エスタックイブ、エスタックEVE錠、エスタックイブ顆粒【日本薬品工業】ユアドック・アイ、メディフォース・アイ、ダンイブ

 【科研製薬】イベック総合感冒薬(錠)、ルッケル総合感冒薬(錠)、ジルナール総合感冒薬(錠)

 【資生堂】ルッケル総合感冒薬(カプセル)

 【ロート製薬】ユアIB(錠)、ロートIB(錠)【堺化学工業】改源【佐藤製薬】ストナプラス2顆粒、ストナプラス2

 【三共】新ルルエース、新ルル−A錠、新ルルA錠、新ルルAゴールド【皇漢堂製薬】総合感冒薬「クニヒロ」

 【住友製薬】コンタック総合感冒薬キャプレット、コンタック総合感冒薬(カプセル)

 【全薬工業】新ジキニン顆粒

 【第一薬品工業】カイゲン感冒カプセルα、カイゲン感冒カプセル「プラス」、カイゲンゴールドカプセル、カゼゴールドエース

 【武田薬品工業】ベンザブロック錠、ベンザブロック、ベンザブロックIP、ベンザブロックIP錠

 【富士薬品】新ジキナエース、ハヤナエース(05/30 22:20)

http://www.asahi.com/national/update/0530/036.html

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