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2003年05月30日(金) 00時00分

孫を装い電話「お金振り込んで」 お年寄り被害届9件信濃毎日新聞

 「おばあちゃん僕だけど」などと孫を装った電話をかけて高齢者に金の工面を頼み、指定の銀行口座に振り込ませる被害が松本市内で相次いでいる。松本署は二十九日までの三日間で、二件の未遂も含め計九件の被害届を受理。被害額は一人二十万円から数十万円に上っており、同署は高齢者を狙った詐欺事件として捜査を始めた。一方、岡谷署は同日までに、高齢者ばかりを狙って二十件の寸借詐欺を繰り返したとして、男を逮捕、追送検。高齢者の詐欺被害が広がっている。

 松本署によると、被害に遭ったのは、一人暮らしや留守番の七十—八十歳代。いずれも若い男の声で「おばあちゃん(おじいちゃん)僕だけど」と電話があり、「外車に車をぶつけてしまった」「友達が金に困っている」「監禁されていて、金を渡さなければ帰してもらえない」などと金の工面を頼み、都内にある都銀支店などの口座に現金自動預払機(ATM)を使って数十—百数十万円を振り込むよう要求するという。

 その際、「駄目なら、サラ金から借りてでも払わなければいけない」「銀行の機械で送ってもらわないと間に合わない」「誰にも内緒にして」などと、切迫した口調で付け加えるケースもあったという。

 同署は、不特定多数の家に電話をかけ、電話口の声や応対の様子などから相手のおおよその年齢などを推定した上で、なれなれしい言葉で孫と思わせ、現金を振り込ませているとみている。

 同様の被害は全国に広がっており、警視庁は、お年寄りのいる家に息子や孫を装って電話をかけ、交通事故の示談金やパソコン修理代の名目で現金の工面を依頼、代理人のふりをして現金を受け取る被害をホームページで紹介、情報提供を呼び掛けている。

http://www.shinmai.co.jp/news/2003/05/30/009.htm

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