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2003年05月30日(金) 02時22分
＜青森の１４億円横領＞実質的な回収額は２２０万円だけ（毎日新聞）元職員による巨額横領事件の舞台となった青森県住宅供給公社は２９日、理事会で０２年度の決算を承認した。横領額約１４億６０００万円に対し、回収額は約６６６分の１の約２２０万円だった。同公社は今後も回収に努めるが、見通しは厳しい。決算によると、公社は横領罪で有罪判決を受けた元公社主幹、千田郁司服役囚のチリ人妻、アニータさんがチリで建設した豪邸を競売にかけ、約７２８６万円を回収。さらに、千田服役囚の逮捕時の所持金約５１８万円や千田服役囚が他人に贈った高級時計やライターなど３点の返還を受けた。時計などは「適正な価格評価が困難」と１点１円で計算し、回収総額は計約７８００万円になった。 だが、公社の旧役員らに対する賠償訴訟の費用や競売の弁護士費用などが約７５３０万円と膨らんだうえ、円高による為替差損もあり、実質的な回収額は今年３月に予想した約６００万円をさらに下回った。 同公社は「（アニータさんと）和解する考えはない」と話し、今後もチリで資産回収に努める方針。【太田圭介】（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030530-00000124-mai-soci |