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2003年05月30日(金) 18時51分
ヤミ金融対策会議、県内２２８業者を告発−−出資法違反 ／宮城（毎日新聞）◇金利３万％超す例も／勝手に振り込む「押し貸し」横行法外な金利を要求し、過酷な債権回収で社会問題化している「ヤミ金融」に対し、県内の弁護士らでつくる「ヤミ金融対策会議みやぎ」（杉山茂雅代表）が２８日、県内２２８業者を出資法違反（制限金利違反）の疑いで県警に告発した。 対策会議によると、これら業者は塩釜市の４０歳代の男性ら２５人に、出資法で定められた上限金利２９・２％をはるかに超える金利を要求。最大で３万％以上の金利で貸し付けた例もあった。口座に勝手に金を振り込み返済を迫る「押し貸し」も横行している。「ありとあらゆる手段で消費者を追い込んでいく」（同会議）のがヤミ金融の実態で、取り立てにより会社を辞めたり自殺した被害者もいたという。 被害拡大を受け、国会でも貸金業規制法や出資法の改正を目指す動きが活発化している。同会議は「ヤミ金は暴力団の資金源にもなっている。法改正で取り締まりを強化し、ヤミ金はうまみがないと思わせる必要がある」と話している。 告発は昨年９月と１２月に続き３回目。全国組織の「全国ヤミ金融被害対策会議」がまとめ役となり、１９都道府県で約２０００業者を一斉に刑事告発した。【棚部秀行】（毎日新聞） |