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2003年05月30日(金) 03時21分
＜オレオレ詐欺＞同一組織が役割分担 電話役や引き出し役など（毎日新聞）息子や孫を装って「おれだよ、おれ」と高齢者宅に電話をかけ、交通事故を起こしたふりをして現金を振り込ませる詐欺事件で、１０人規模の同一グループが役割を分担し、組織的に詐欺を繰り返していたことが、警視庁の調べで分かった。今年に入って東京都内で約１５０件の被害があり、被害総額は約１億円に上っている。同庁はメンバーの特定を急ぎ、行方を追っている。調べなどによると、このグループは都内に拠点を置き、電話を掛ける担当数人と、振り込まれた金を即座に引き出す担当などに役割を分担していた。 まず、電話担当が電話帳から高齢者宅を選んで電話を掛ける。「おれだよ」と切り出したあと、会話の中で相手が息子や孫の名前を言うと、そのまま息子らになりすまし、事故の被害者役の男の携帯に電話をかけさせて相手を信用させていた。 振り込み用の銀行口座は、ほとんどが架空名義で、都内だけでなく関西地方の金融機関の口座も使われていた。メンバーがわざわざ現地に出かけて次々に口座を開設しており、同庁は捜査をかく乱する目的だったとみている。使用した電話も、すぐに身元が特定されるのを免れるため、ほとんどがプリペイド式だった。 被害者が金を振り込むと「振り込みました」と電話をかけさせ、即座に引き出し担当者がコンビニエンスストアのＡＴＭ（現金自動受払機）などで引き出していた。 豊島区の男性（７９）が１９日に２３０万円を詐取されたケースでは、指定口座に１３０万円を振り込ませ、被害者役の男の携帯に電話すると「１００万円足りない」と言われてさらに、定期を解約して振り込まされていた。【立山清也、三木陽介】（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030530-00000139-mai-soci |