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2003年05月30日(金) 03時21分
＜山口系闇金融＞拠点を半年ごとに移転 摘発逃れ（毎日新聞）指定暴力団山口組五菱（ごりょう）会による組織的な闇金融事件で、同会系の「ＴＯ」と呼ばれる闇金グループが、傘下の店舗を管理する「センター」と呼ぶ拠点を半年ごとに移転させていたことが警視庁生活経済課などの調べで分かった。同課は、捜査の手が上部組織へ伸びることを警戒したための工作とみて調べている。調べでは、ＴＯグループのセンターは０１年春には東京都豊島区東池袋１のマンションに設立された。同年秋には池袋２の雑居ビルに、昨年春には近くの別のマンション、さらに同年秋には同じマンションの別室と、半径約０．５キロ範囲を転々としている。センターは池袋周辺や新宿区などの１４店舗を統括・管理し、各店舗の店長に毎日、売り上げの報告をさせていた。 ＴＯの責任者で出資法違反容疑などで逮捕・起訴された田中章彦（３８）と相沢昭夫（３３）の両被告は、各店舗に対し営業中に摘発があった際は「パソコンと携帯は壊せ」と指示していた。また、営業終了後にはパソコンから顧客名簿、出入金などのデータを抜き出し、女性従業員の自宅に持ち帰らせていたという。 捜査幹部は「センターが五菱会との重要なパイプ役を担っていたのは間違いない」とみている。【田中義宏】（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030530-00000138-mai-soci |