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2003年05月27日(火) 21時35分
深層水問題 関連企業緊急理事会 「県外にも安全宣言を」 県に善後策要請 ／高知（毎日新聞）「室戸海洋深層水」（本社・室戸市室戸岬町）のミネラルウォーター製造工程で、原水（脱塩水）から食品衛生法の基準値を超す水銀が検出されたとされる問題で、深層水関連７５社で作る「海洋深層水企業クラブ」（浅川良住会長）は２６日、県庁で緊急理事会を開催。「県外取引業者にも安全宣言を明確に伝えてほしい」などと、県側に善後策を強く要請した。理事会にはクラブ会員や県・室戸市の関係者ら約３０人が出席。初めに県側が今回の経緯について「今日から２週間連続でアクアファームの水質調査を行うなど、消費者の食の安全性確保のため努力する」などと説明し、理解を求めた。 しかし、クラブ側からは「なぜ検査結果が出た時にクラブへ連絡してくれなかった」「信頼できない調査結果をなぜすぐに公表したのか」「県外の取引業社にも県の安全宣言を伝えてほしい」などの意見や要望が続出。なかには「風評被害が深刻。どうやって信頼を回復するのか」「県のまずい対応のせいでわれわれの産業がつぶされようとしている」などと憤る会員もいた。 これに対し県側は「説明が十分でなかったことは反省している。今後はできる限りのことをしたい」と答えた。 理事会終了後、浅川会長は「橋本知事が緊急アピールを出したが、問題はまだ終わっていない。テレビなどを通して繰り返し安全宣言するなど、県が危機感を持って取り組んでほしい」と話していた。 【小川信】（毎日新聞） |