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2003年05月27日(火) 15時31分

<レコード協会>「厳格なLAN管理を」 全国20大学に文書毎日新聞

 日本レコード協会(東京都・依田巽会長)は、学内のLAN(域内情報通信網)で音楽ソフトが自由にやり取りできる状態になっている全国20以上の大学に「厳格なLAN管理」を求める文書を出した。このうち北九州市の国立九州工業大学(宮里達郎学長)は「著作権侵害が発覚した場合は厳重に処罰する」との警告書を学内に張り出し「悪質な場合は停学、退学も検討する」と厳しい対応を打ち出した。

 日本レコード協会は、公共機関や企業のLAN上で音楽ソフトが無断で流されるのを防ぐ目的で、昨年12月から独自ソフトで監視を始めた。学生がファイル交換ソフトを組み込んだパソコンに音楽データを複写して所属大学のLANにつないだため、同じ交換ソフトを持つLAN利用者が自由に取り込める著作権侵害状態になっていたという。主に日本のポップスが複写されていた。

 九工大での著作権侵害状態が分かったのは3月中旬。日本レコード協会は同17日に田辺攻(まもる)専務理事名で再発防止を求める文書を出した。九工大によると、大学院生1人が20曲を取り込んだパソコンを学内LANにつなぎ、ファイル交換ソフトを共有する他のLAN利用者が引き出せる状態にしていた。

 九工大は「情報技術者養成機関として事態を重く受け止め」、4月4日に学内掲示板に警告書を張り出した。松下照男副学長は「学生の社会的なモラルは個人で養うことが基本だが、情報技術者を育てる大学として、今後は指導の徹底を図る」としており、この院生も厳重注意する方針。

 著作権法は著作権侵害への罰則を懲役3年以下または300万円以下の罰金と定めている。今年4月23日にはファイル交換ソフトを使ってワープロソフトなどのコピーを販売したとして、京都府の男性(27)が著作権法違反容疑(著作権侵害)で逮捕されている。【ことば】LAN

 ローカル・エリア・ネットワークの略。企業の社員や大学の学生・研究者など一定の資格がある者だけに接続が許された排他的パソコン・ネット。不正侵入などを防ぐ仕組みを経由して外部ネットとつながっており、多くのLANの集合体がインターネット。【杉山恵一】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030527-00001068-mai-soci

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