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2003年05月26日(月) 13時10分

比労働者への給与未払い5800万円 川崎造船関連会社朝日新聞

 造船大手、川崎造船(神戸市)の関連会社など2社が、技能実習生として雇ったフィリピン人労働者に雇用契約の半額以下の給与しか支払っていなかったことがわかった。労働基準法や最低賃金法違反にあたるとして、坂出労働基準監督署(香川県)が昨秋、過去5年にさかのぼり、83人分の未払い給与約5800万円を支払うよう命じ、2社はこれに応じた。

 2社は、川崎造船が100%出資する「川重坂出サービス(KSS)」(香川県坂出市)と、同造船の下請け会社「葵工業」四国支店(同県宇多津町)。

 関係者によると、葵工業は93年から、KSSは97年からそれぞれ、国の外国人研修・技能実習制度を利用し、フィリピン人労働者を受け入れた。この制度では1年目は給与なしの研修生だが、2年目からは技能実習生として雇用契約を結んで給与を支払うことになっている。98年以降の契約書では月額約15万円(基本給)とされていたが、実際には時給300円で、月額約6万円しか支払われていなかった。香川県の造船業の最低賃金は時給763円。

 両社は、これまでに100人以上のフィリピン人労働者を受け入れている。労働者の中には、契約内容の説明がないまま契約させられたり、契約書さえ交わさなかったりした例があるという。両社はこれまでに、連絡がとれた計75人に対し、5年間分の支払いを済ませた。残る8人とも連絡をとり、支払うことにしている。

 川重坂出サービスの小倉克彦業務部長は「給与とは別に会社が負担していた食費や住宅費用などを合わせれば、最低賃金を満たしていたと思うが、道義的な観点から、未払いとされる賃金を支払うことにした。迷惑をかけ申し訳ない」と話している。(05/26 11:07)

http://www.asahi.com/national/update/0526/011.html

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