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2003年05月26日(月) 22時45分

NEC、TVなど低解像度機器でも快適なWebブラウジングを可能にする表示技術MYCOM PC WEB

NECは、テレビやPDA、情報家電など低解像度の画面でもWeb閲覧を快適にする技術「セマンティック・ズーム機能」を開発した。

このセマンティック・ズーム機能は通常のHTMLにXML形式のレイアウト情報を組み合わせることにより、(1)見出しやタイトルなど意味的に重要な情報を優先的に表示することと、(2)情報単位でのポインティングを可能にする。

従来は、画面の小さな機器でPC用に記述されたWebページを表示しようとすると、画面の一部を切り取るようにして表示するという方法にならざるを得なかったが、セマンティック・ズーム機能では意味的に重要な部分を優先的に表示することによって、一覧性を保持したままの画面表示を可能にする。組み合わされるXMLはRDF(Resource Description Framework)とよばれるもので、セマンティック・ズーム機能においては「見出し(大/中/小)」「レイアウト」「クリッカブルされる対象」の各情報が記載され、コンテンツが記述されているHTMLと組み合わせた状態でWebサーバー側に置かれ、端末側ではプラグインを適用したWebブラウザで閲覧する。

現在プラグインは開発中であり、1年後を目処に提供開始される予定。対象となるWebブラウザは未定ながらも、主要なPC/組込用Webブラウザには提供する予定としている。また、セマンティック・ズーム機能を使用するために必要なXMLファイルを記述する為のオーサリングツールも同時に開発が進められており、こちらも1年後を目処に提供開始する。現時点はパテントの問題も含め、セマンティック・ズーム機能の提供形態については未定としているが、「幅広く使われることがこの技術にとってもっとも大切なこと」(同社 インターネットシステム研究所 所長 片山博氏)としており、同社の独占的な扱いになる可能性は低いようだ。

同社ではPC以外の端末を使用したWebブラウジングの問題点として、表示装置の制約(画面が小さい・解像度が低い)、入力装置の制約(多くの場合マウスが使えない)を挙げ、それらの解決策としてセマンティック・ズーム機能を開発した。対象となる機器としては前述したようテレビやPDA、情報家電などが想定されているが、具体的なディスプレイの大きさとしては「QVGA(320×240)程の大きさは必要だと考えている。それ以下の解像度の場合では、画面表示について、セマンティック・ズーム機能以外のアプローチが必要」(同社)としている。このように、あまり小型の機器には適さないものの、広く普及しているTVを使い勝手の良いWeb端末として利用することが可能になるため、同社ではこの技術を「デジタルデバイドの解消に寄与する可能性を秘めている」としている。

画像はこちら
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/05/26/09.html

Opera、携帯電話でもPC向けのWebサイトを閲覧できる新技術を発表
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/10/16/14.html

NEC
http://www.nec.co.jp/

(MYCOM PC WEB)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030527-00000096-myc-sci

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