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2003年05月26日(月) 19時04分

高速バスの運賃値下げ競争、激化−−片道運転、昨年の3割安 /福島毎日新聞

 ◇福島、郡山市←→仙台市の高速バス
 ◇1社の新規参入で「価格破壊」−−危機感強める先行3社
 福島、郡山市と仙台市を結ぶ高速バスの運賃値下げ競争が激化している。JRに比べて格安なため、仙台に出張するビジネスマンや買い物客の利用の多い人気路線で、昨年、1社が新規参入し、競争が激化。福島—仙台間では、昨年から実質3割も値下げされるなど価格破壊が著しい。各社とも利益確保に躍起で、先行3社は今月、後発会社の参入を妨害した疑いがあるとして公正取引委員会から注意された。さらなる値下げも予想され、利用客争奪戦は続きそうだ。
 この路線で高速バスを運行するのは、共同運行している福島交通(本社・福島市)、JRバス東北(本社・仙台市)、宮城交通(同)の3社と富士交通(同)で、富士交通は昨年10月に新しく参入した。
 福島—仙台間の場合、JRでは普通列車でも片道1280円かかるが、富士交通が事業許可を申請した昨年6月、福島交通など先行3社は1000円で運行。ビジネス客や買い物客でにぎわっていた。
 ところが、富士交通が3社より100円安い片道900円で事業申請したため、3社は同8月、運賃をさらに100円安い800円にそろって値下げ。さらに富士交通の福島駅東口のバスターミナルへの乗り入れを拒否した。
 このため、運行当初の乗車率が1割程度と低迷した富士交通は、同12月に片道800円に値下げして対抗。さらに今月20日からルートを変更するなどして往復運賃も1500円から1400円へ値下げした。昨年の3社の片道運賃に比べ、3割安くなった計算で、乗車率も3割を超えた。
 3社に対しては今月14日、公正取引委員会が、足並みをそろえた値下げやバスターミナルを使わせないのは、独占禁止法違反の恐れがあると口頭で注意した。福島交通は「早急に改善したい」としているが、富士交通の値下げには「指をくわえているわけにはいかない」と危機感を強めている。同社では再度の値下げも検討しており、高速バスの値下げ競争は激化しそうだ。【上田泰嗣】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030526-00000001-mai-l07

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