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2003年05月26日(月) 18時51分
船形コロニー資金横領 県福祉事業団、不適切会計ないか各支援団体を調査 ／宮城（毎日新聞）大和町の知的障害者支援施設「船形コロニー」の支援団体会長が運営資金などを着服した業務上横領事件で、同コロニーを含む１７施設を運営する県福祉事業団（丹野諒二理事長）が他に不適切な会計処理などがないか、各支援団体の調査を実施していることが分かった。２６日の理事会で、施設ごとに現況を報告。６月中旬までに内容を精査する予定で、同事業団は「きちんとした団体運営がなされているかを確認する」としている。同事業団によると、１５日の「船形コロニー育成会」会長、宮園道則容疑者（６５）の逮捕を受け、１９日に施設長会議を開催。それぞれの施設の支援団体について、会計処理や監査の方法、事業内容などの運営状況を調べるよう指示した。 今回の事件では▽正規の領収書がないのに、現金の受け渡しや個人口座への振り込みが行われた▽専門知識のない役員が年１回の監査にあたった——などの、ずさんな会計処理が発覚。同育成会の調べでは、使途不明金は約２６００万円にも上っている。 ２６日の理事会後、県福祉事業団では不適切な会計処理などには改善を指導。個々の支出内容も精査する考えで、丹野理事長は「今回の事件は遺憾。厳しい目で調査する」と話している。 県福祉事業団は１９６３年に設立された県の外郭団体。障害者や高齢者を対象にした県立施設の運営を任されている。年間予算は約７０億円。【高橋昌紀】（毎日新聞） |