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2003年05月23日(金) 08時30分

「ハッカーの甲子園」でサーバー侵入の腕競べ 経産省朝日新聞

 ハッカー顔負けのコンピューター知識や技術を持った若者を発掘し、優秀な開発者に育てる——。こんな狙いから経済産業省はこの夏「第1回セキュリティー甲子園」を開く。全国の高校生、専門学校生の20チームが、お互いのサーバーに侵入する腕前を競い合う。優勝者はコンピューター研究で有数の米カーネギーメロン大やダートマス大に留学させる計画だ。

 こうしたハッカーコンテストは各国で開かれているが、「政府主催の大会はおそらく世界初」(経産省)。

 日本のソフトウエア輸入は9200億円(00年)。一方で輸出は100分の1の90億円(同)と、世界に大きく後れを取っている。経産省は、開発に当たる人材不足が一因と分析する。大会を通じて優秀な人材を集め、英才教育を受けさせることで、ソフトウエア産業の国際競争力をつけるねらいだ。

 大会は8月、都内のホテルで開き、6月から出場者を募集する。1チーム3人以内で、自分と相手チームのサーバーにあらかじめセキュリティー上の穴(欠陥)を開けておく。チームで防御を固めながら相手サーバーの穴を探して侵入、システムをコントロールできるかどうかを競う。

 優勝チームのメンバーは平沼経産相が表彰し、留学資格を得る。政府が学費や滞在費などを負担する。このほか上位入賞チームの優秀者は国内大学への入学推薦を受ける。経産省情報処理振興課は「リナックスのように、革新的なソフトを開発するスーパーハッカーが、大会から生まれてほしい」と期待を込める。

 〈ハッカー〉日本ではネットワークからコンピューターシステムに不正侵入して、サイバーテロやデータ改ざんなどの犯罪を引き起こすような悪い意味で使われるが、本来は寝食を忘れてソフト開発などに没頭する人を指す。基本ソフト(OS)のリナックスやインターネット閲覧ソフトなど、常識を破る革新的な開発は、こうしたハッカーが担ってきた。(05/23 08:29)

http://www.asahi.com/national/update/0523/006.html

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