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2003年05月23日(金) 11時07分

駐車税:利用者から徴収 福岡・太宰府市で全国初のスタート毎日新聞


 全国で初めて駐車場利用者から税金を徴収する福岡県太宰府市の「歴史と文化の環境税(駐車税)」が23日、スタートした。昨年10月に実施予定だったが、事業者の反対を考慮し、導入を先送りしていた。初日は平日とあって一般車両は少なく、混乱はなかった。

 駐車税を徴収したのは▽5台以下▽年間10日以内▽月ぎめ▽店舗などに付随するものなどを除く10業者、14駐車場(1597台分)。徴収対象の80%以上、1318台分の駐車スペースを持つ太宰府天満宮ではこの日、業務を開始した午前8時から、職員が4カ所の駐車場で駐車税の趣旨、目的、車種ごとの金額などを書いた看板を覆っていた紙をはがした。

 駐車したのは観光バスがほとんどで、導入を知らなかった運転手は「高いですね」などと不満を漏らしながら、税を合わせた2000円を支払っていた。

 一方、駐車税に反対している11業者のうち8業者は、店舗付随の駐車場が非課税という点に着目。自分たちで作った「太宰府観光ロードマップ」を200〜500円で販売。“商店”の形を取って客に無料で駐車させ、事実上税を徴収しないですむ対抗策を取った。

 同税は、市が00年から導入を検討していた。強い反対論の中で、太宰府天満宮が「1年間実施して、検証した上で廃止を」との姿勢を見せたため、導入にこぎつけた。

 税金は▽2輪車(自転車を除く)=50円▽定員10人以下の自動車=100円▽11人以上29人以下=300円▽30人以上(大型トラックを含む)=500円。市は今年度、約5400万円の税収を見込んでいる。

 【久保功】

[毎日新聞5月23日] ( 2003-05-23-11:07 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030523k0000e040029001c.html

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