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2003年05月21日(水) 00時00分

JAいわき市 架空の共済契約379件朝日新聞・

数百万円を取得

 JAいわき市(庄司一郎組合長)が、02年3月に結んだ共済契約で、379件の架空契約書を作成し、契約額に応じてJA共済連福島が支払う奨励金数百万円を不正取得していたことが20日、明らかになった。共済契約はいずれも生命保険。JA福島中央会は実態調査を終えており、県と共済連も6月に調査に入る方針だ。JAいわき市は奨励金の一部を収益としており、「契約解除を前提とした契約だった」と不正を認めている。

 JAいわき市や中央会などによると、架空契約はすべて02年3月に結ばれた生命保険で、計379件、生命保険の受取額総額は約56億円だったという。

 同月は契約締結の強化月間で、JAいわき市は3月分だけで総額110億円の契約を結び、750万円の奨励金をJA共済連から受け取っていた。このうち架空契約分がどれだけを占めるかは明らかにしていない。奨励金のうち420万円をJAいわき市の収益に、250万円を架空契約の掛け金に、80万円を支店などへの奨励金にあてていた。

 架空契約は実在する人名を使い、本人の承諾なしに契約書を作成。いずれも02年5、6、7月の3カ月間で解約していた。JAは自動車保険なども共済で扱っているが、偽造が比較的容易な生命保険で架空契約を作成したらしい。

 中央会はJAいわき市から「02年3月に不正契約があった」との報告を受け、今年4月に実態調査を実施。架空契約とそれに伴う奨励金の不正取得を確認し、共済連に報告した。中央会は「あってはならない不正。今後、二度と不正を起こさないよう指導した」と話している。

 JAいわき市の馬上威参事は「契約目標を達成しようとした当時の参事が指示し、部長と課長の2人が契約書を書いた。返還などについては、県やJA共済連と協議していきたい」と釈明。「不適正な契約だったが、組織ぐるみではない」とも語った。

 架空契約についても奨励金を支払っていた共済連の柳澤昭通本部長は「驚いている。払い過ぎた奨励金の扱いも含めて対応を協議したい」と話している。
 県農林水産部協同組合グループの横山喜一参事は「あってはならない不正。調査したうえで、再発防止の指導を徹底したい」と話している。
(5/21)

http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=4123

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