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2003年05月21日(水) 00時00分

職員が460万円流用 社会福祉法人・寿水会朝日新聞・

  社会福祉法人・寿水会(本部・水沢市、吉田信雄理事長)の男性職員(39)が、施設入居者の利用料約460万円を私的に流用していたことが分かり、県は20日、吉田理事長に是正改善通知を出した。27日の理事会で職員の処分について話し合うという。

  職員は石鳥谷町にあるケアハウス「千鳥苑(えん)」(瀬川秀男施設長)の生活指導員兼事務員。会計をほぼ1人で担当していた。

  県の今月中旬の特別監査や聞き取り調査によると、職員は00年4月から今年2月まで、入居者20人から延べ52件、総額463万2千円を流用したという。今月6日までに全額弁済されている。

  手口は、月額8万〜十数万円の利用料を現金で受け取り、一部を法人口座に入れずに手元に残していた。流用した金は、年度末までにまとめて返していたため、発覚しなかったという。領収書の発行もなかった。

  4月末から5月上旬にかけ、県地域福祉課に「利用料を職員が流用している」と匿名の電話があって分かった。

  職員は流用を認め「申し訳ない。友人らの借金の保証人になっていてその弁済に充てた」と説明しているという。

  千鳥苑には国と県から年間約2600万円の事務費補助金が出ている。

  是正改善通知には(1)領収額や領収日を明記した領収書を発行し控えを保管する(2)会計責任者は滞納者に速やかに督促する(3)複数の職員が経理を担当する−−などと記されている。6月20日までに改善結果を県に報告する。

  寿水会は、99年にも当時の理事長が施設運営費など約2億2千万円を不正流用する不祥事を起こし、県は改善命令を出した。

  県地域福祉課の清枝純一監査指導監は「相互牽制(けんせい)機能が働いていなかったという点では前回と共通部分がある」「社会福祉法人全体への指導監査を強化する必要があり、今年度は抜き打ち監査もやっていく」などと話した。


(5/21)

http://mytown.asahi.com/iwate/news02.asp?kiji=3822

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