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2003年05月20日(火) 18時30分

米の環境団体、テフロン加工を施した調理器具の危険性を指摘WIRED

 『テフロン』として知られるフッ素樹脂および同種の化学物質で表面加工した調理器具について、米国のある環境保護団体が、こうした焦げ付き防止用のコーティングが健康に害を与える危険性があることを明示したラベルの貼付を義務付けるよう、 http://www.cpsc.gov/ 米国消費者製品安全委員会(CPSC)に要請した。

 要請を行なった『 http://www.ewg.org/ エンバイロンメンタル・ワーキング・グループ』(EWG)は、調査報告において、テフロンや同種の加工を施した調理器具は、過熱すると3〜5分後に温度がおよそ摂氏370度に達することがあり、2つの発ガン性物質を含む、15種類の有毒なガスや化学物質を発生させると述べている。

 EWGはこの報告書の中で、テフロンを製造する化学大手、 http://www.dupont.com/ 米デュポン社の社内文書に、テフロンは温度が240度に達した時点で大量の小鳥を死なせるほどの有毒物質を発生させる、と記されていることを指摘した。小鳥に対して有害であり、人間にとってもそのおそれがあることから、調理器具には、健康に害を与える危険性があることを明示したラベルを付けるべきである、とEWGは主張する。

 こうした有毒なガスや物質が人体にもたらす長期的な影響については、まだ研究は行なわれていない。しかし、テフロンをはじめ、焦げ付き防止加工に使われている化学物質は、加熱した際に発生するガスを吸い込むと、発熱や息切れなど、ポリマー煙熱と呼ばれる、インフルエンザに似た症状を引き起こす場合がある。

[日本語版:中沢 滋/多々良和臣]日本語版関連記事

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(WIRED)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030520-00000007-wir-sci

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