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2003年05月19日(月) 09時16分

「腐りかけの食事提供」 伏見のグループホーム京都新聞

 痴呆(ちほう)の高齢者らのグループホームを運営している京都市伏見区醍醐中山町のNPO法人(特定非営利活動法人)「京都グループホーム」(沼田圭司理事長)に対し、京都府が今月中旬、介護サービス事業者の指定を取り消していたことが18日分かった。必要な介護者を確保していなかったり、重症の入所者に通院を認めないなど、人員体制や処遇面で介護保険法に違反する事例が判明したという。事業者指定を受けたグループホームは現在、府内に54カ所あるが、指定の取り消しは初めて。全国では三例目になる。

 同法人は今年1月、府から痴呆対応型共同生活介護(グループホーム)の事業者指定を受けた。グループホーム施設を新設し、京都市内を中心に男女計16人を受け入れている。

 入所者の家族らから「退所しても保証金が戻らない」などの苦情が出たため、府が5月12日、抜き打ちで立ち入り検査した。

 府や関係者らによると、同法人は▽従業員を偽名にして指定申請した▽入所者数に応じて必要な介護者をそろえていなかった▽入所者に飲酒を強要したり、腐敗しかけた食事を提供した−などの行為があったという。

 さらに、重症のじん不全患者の入所者に通院を認めなかったほか、実費しか請求が認められていないおむつ代を月額8万円請求したり、退所者へ保証金を返却しないといった事例があることが分かった。

 府は同法人に対し、今月16日に事業者指定を取り消した。現在の入所者全員について、他の受け入れ先をすでに確保したとしている。

 府などによると、人件費など介護報酬の不正請求額は約840万円だが、同法人には支払われていない。

 沼田理事長は「事前指導があれば、改善すべき点は改善できた。突然の処分は納得できない。腐敗しかけた食事を提供した事実はなく、保証金も順次、返却していく」と話している。

(京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030519-00000011-kyt-kin

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