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2003年05月18日(日) 00時00分

架空請求が急増、手口も巧妙化東奥日報

写真  身に覚えのない借金の返済や出会い系サイトの料金などを要求する悪質商法が、急増している。従来の電話や手紙に加え、最近は弔電を悪用して請求するなど、手口はさらに巧妙化。県警警察安全相談に寄せられる相談件数も、一カ月間で二百件を超すなど、被害は広がる一方だ。県警は「請求書が届いても不用意に問い合わせはせず、警察署に相談して」と呼び掛けている。

 県警に寄せられた不正請求に関する相談は、前年の四月がわずか一件だったのに対し、今年は実に二百十件。うち数件は請求通り支払ってしまったケースで、被害額が三十万円以上に上っている人もいた。

 「あなたの債権を買い取った。大至急支払え」といった債権回収の不正請求は、今年に入って電報での“取り立て”が急増している。中には督促文を「お悔み電報」で送り付けたり、漆塗りの黒い木箱に電報を入れて届けさせたりするなど、相手を驚かせる悪質極まりないものもあった。

 文言も「回収は少々手荒かと思いますが」「身内はもちろん職場ご近所までにも多大な迷惑をかけることになる」など、脅し文句が相変わらず並んでいる。電話や携帯メールでの請求も依然として多いという。

 一方、出会い系サイトやアダルトサイトなどの料金請求トラブルでは、「無料ポイントでサイトを見ていたのに、四十八万円も請求された」といった相談が出ており、県警警察安全相談室は「両サイトの情報は、トラブルが多いことをよく認識してほしい」と話している。

 トラブル増加の背景について、同相談室は「連絡先に携帯電話番号しか書いていない090金融などの悪質金融(ヤミ金融)が、警察の摘発強化などによって、うまみが無くなってきた。そこで業者が新たな手口を模索し、過去のさまざまなデータを活用して請求しているとみられる」と推測している。

 その上で「被害届を出してもらえば捜査する。業者の連絡先や支払ってしまった領収書などを取っておいてほしい」と呼びかけている。

※写真は県警に相談者から寄せられた不正請求電報のコピー。「お悔やみ」電報で来たものもある

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2003/0518/nto0518_8.html

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