相次ぐネット自殺　直前で阻止中学生の母発見（東京新聞）

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2003年05月18日(日) 00時00分

　宮城県古川市内でことし三月末、インターネットの自殺系サイトを通じて知り合った少年少女を含む三人が集団で自殺を図ろうとしたが、子どものパソコンを見て察知した大阪府の親からの通報で、同県警古川署が未然に防止していたことが、十七日までに分かった。

　全国で相次ぐネット自殺を直前で食い止めた極めて珍しいケースだ。

　同署などによると、自殺を図ろうとしていたのは、宮城県の二十代の無職女性と大阪府の男子中学生、北九州市の女子高校生の三人。

　三人は車の中に練炭とこんろを用意し、一酸化炭素中毒などを引き起こして自殺することを、メールなどで打ち合わせたという。

　三人はそれぞれ移動用の車や睡眠薬を調達するなど役割分担し、実行日を三月二十九日と決定。男子と女子が東北新幹線で来て、ＪＲ古川駅周辺で女性と落ち合った。

　その間、男子の行方が分からなくなったことを不審に思った母親が、男子のパソコンから女性らとの自殺の「約束」を発見し、大阪府警に連絡。通報を受けた古川署員が急きょ、古川駅周辺を捜し、三人を見つけた。同署はそれぞれの親に連絡を取るとともに、宮城県中央地域子どもセンターなどと連携し、無事保護したという。