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2003年05月17日(土) 00時18分

国産牛肉買い上げ、対象外140トン混入読売新聞

 農水省は16日、BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)対策として実施した国産牛肉買い上げ事業の総点検の最終結果を公表した。詐欺などの刑事事件に発展した雪印食品、日本食品、日本ハムグループ以外に、悪質な偽装は見つからなかったとしたが、品質保持期限切れなど対象外となる牛肉を混入していた業者は121社、計約140トンに達し、制度のずさんさが改めて浮き彫りになった。

 総点検は、昨年1月に雪印食品が申請牛肉に対象外の輸入牛肉を混入し、買い上げ費用をだまし取ろうとした事件が発覚したのを受けて開始。当初は一部の箱を開封する抽出検査だったが、「チェックが甘い」と批判を受け、昨年4月からすべての箱を開ける「全箱検査」に切り替えていた。

 総点検で見つかった対象外の肉は、品質保持期限切れのほか骨付き肉、スライス肉などで、同省は「ほとんどが事業の趣旨の理解不足やミスによる混入」としている。脂分を削った代わりに豚肉など1トンを加えた業者も見つかったが、検察OBらによる判定委員会にかけた結果、業者名の公表や刑事告訴には至らないと判断した。

 ただ、これら140トンを申請した121社は、全申請業者数の3分の1を占めており、同省は「少ない数字ではなく、事業を立ち上げた段階で、(事業の周知徹底など農水省の対応に)不十分なものがあった」としている。

 今回、対象外となった肉は、買い上げ費用や保管費などの支払いが取り消されるが、総額で約2億9000万円が見込まれている。

 同省は総点検の結果を、昨年発足した専門家による調査検討委員会に報告する。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030516-00000014-yom-soci

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