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2003年05月16日(金) 12時05分

手術ミスで患者死亡、業過致死容疑で捜査 東大病院朝日新聞

 東大付属病院(東京都文京区)で胸の大動脈瘤(りゅう)の手術を受けていた東京都江東区の無職男性(75)が、誤って大動脈を傷つけられて翌日に死亡していたことが分かった。病院側はミスを認めて遺族に謝罪するとともに、警視庁に届けた。同庁は業務上過失致死の疑いもあるとみて、司法解剖して死因を特定するとともに病院側から事情を聴いている。

 本富士署と病院によると、男性の手術は9日に、開胸手術ではなく、網目状の金属製器具「ステントグラフト」を血管中に挿入する方法で実施された。ステントグラフトは大動脈瘤の壁を補強し、破裂を防ぐ器具。

 手術は50代の男性医師が担当した。

 男性の足の付け根の動脈からステントグラフトを詰めた管を挿入した。患部近くで管の挿入を滑らかにするために先端に取り付けたプラスチック製の器具が外れたが、医師はそのままさらに数センチ挿入を続行。その後、男性は大動脈からの出血がひどくなり、10日午前に死亡した。

 病院は、外れたプラスチック製器具が大動脈の壁を損傷したことが死因につながった可能性があるとみて事故調査委員会を設け、調査をすでに始めている。同病院の原田修・総務課長は「患者や家族のご期待に反する結果となり、心からおわびします。警察の捜査に委ねたい」と話している。(05/16 12:04)

http://www.asahi.com/national/update/0516/013.html

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