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2003年05月15日(木) 05時59分

障害者支援金を流用の疑い 宮城の支援団体元会長逮捕へ朝日新聞

 宮城県大和町の知的障害者施設「宮城県船形コロニー」の支援団体「船形コロニー育成会」の元会長が同会の資金を流用していた疑いが強まり、宮城県警は業務上横領の疑いで元会長を逮捕する方針を固めた。同会では、入所者が施設を出て地域で暮らすために家族らが提供した資金など二千数百万円が使途不明になっており、県警は元会長がその一部を流用したとみて解明を進める。

 同コロニーをめぐっては、運営する県福祉事業団が昨年11月に「解体」を宣言、入所者を地域に戻す全国初の大規模な地域移行として注目されている。育成会は、入所者やその家族ら約千人で作る任意団体で、入所者の貯金の利息などを集め、障害者の自立支援などに使っている。

 育成会の内部調査などによると、使途不明金は97年〜01年度の各年度で見つかった。同会の会計は、入所者の脱施設を促す基金会計のほか、家族同士の親交などに充てる一般会計、入所者のために使われる共済会計に分かれるが、流用はすべての会計で見つかった。同会の口座から元会長の個人口座に金が振り込まれていたり、帳簿に支出の記載があるものの商品を買った形跡がなかったりしているという。

 調査に対して、元会長は「個人の名義の方が品物が安く買えると思った」と自分の口座に金を振り込んだことは認めたが、「(入所者のための)家電製品は購入した。領収書は紛失したので再発行を依頼している」などと流用を否定。その後、昨年12月に辞職届を育成会に提出している。

 同コロニーは、心身障害者の総合援護施設として73年に設立。「更生施設」と「授産施設」があり、現在、入所者は約500人で、大半は重度の知的障害者。(05/15 05:58)

http://www.asahi.com/national/update/0515/003.html

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