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2003年05月15日(木) 00時00分

白ずくめ団体強制捜査強制捜査が入ったドーム形建物の内部。床は全面フローリングでがらんとして、部屋の仕切りはない朝日新聞・

ドーム「今後は地域開放」 建物内部は空洞
大泉の施設所有の男性「会長死後は白服脱ぐ」

「パナウェーブ研究所」を名乗る白ずくめ団体への強制捜査は14日、大泉村内の2カ所でも行われた。団体の「災害避難所」とみられたドーム形建物の所有者で「エルアール出版」代表の男性(66)は強制捜査前に朝日新聞の取材に内部を公開した上で、「大災害時の避難所にしようと建設したが、今後は地域に一部開放したい」などと語った。

  男性は「『5月15日に大災害が起こる』との情報から建物の基礎を増強した。自分が経営する新潟市内の服飾関連会社の社員や近隣住民を守る避難所にしようと思った」と説明。「団体のシェルター」との指摘について「建物は有害電磁波を防御できないので、末期の喉頭(こう・とう)がんで余命が長くない女性会長(69)が来てもすぐ絶命する」と否定。「(7日に)拠点の福井に戻ることはキャラバン隊の代表と私で決めた」と話した。

  男性は団体の今後について「会長の死後、白い服を脱いで各家庭に戻る」と予想。建物は「別荘のほか、クラシック音楽や天文の同好会が集まる場所にしたい。地域の不安を解消するためにも、どんどん公開していきたい」としている。

  男性は「宇宙の法則の追究が目的」と主張する任意団体「千乃正法会」に共感、79年に女性会長と知り合い、91年に同出版代表になったと語った。

  男性によると、組織内では同出版を「総本部」と位置づけ、機関誌の購読者約1千人を「会員」としている。「パナウェーブ研究所」などの「科学班」や「反共産主義」を掲げる「政治班」もあるという。

  ドームは6月に完成予定で、内装工事などが進んでいる。内部はほぼ空洞で、西側のドームには「蔵書」を収めた段ボール箱などが積まれ、路上で見つけた多数のイヌやネコは東側で飼われていた。

大泉村の住民は強制捜査を不安な表情で見守った。

村長「状況見守り対応」

  「もっと早く捜査してほしかった」。村内でペンションを経営する男性(49)はそう話す。ドーム形建物の近くに住む建築設計業の男性(42)も「白い服を脱げば村に入れるんだから、不安は解消されていない」と言う。

  別のペンション経営者は「建物への関係者の出入りが続けば、観光立村に大きなダメージになる」と指摘。地元観光協会の一部メンバーには、建物の監視を検討する動きもあるという。

  周辺住民には「関係者が新たに土地を購入しようとしている」とのうわさが絶えないという。村は「そんな事実はない」と否定しているが、不安はぬぐえない。

  山田進村長は同日、強制捜査について「活動実態が解明されればありがたい。捜査の状況を見守りながら対応を検討していく」などとするコメントを出した。村は来週半ばにも、対策村民会議を招集する方針。















家宅捜索を終えて、別の棟に向かう捜査員ら=14日、大泉村西井出で
(5/15)

http://mytown.asahi.com/yamanashi/news01.asp?kiji=5292

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