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2003年05月14日(水) 20時09分
いわれのない手紙に注意 通信恐喝、官公庁や企業幹部に ／岐阜（毎日新聞）◇「不祥事、スキャンダル」で現金振り込み要求事実無根の不祥事やスキャンダルで受取人を不安にさせて現金の振り込みを迫る手紙が、官公庁や大企業の幹部に大量に送りつけられていることが１３日、分かった。県警は、「悪質な恐喝行為」にあたるとして、注意を呼び掛けるとともに恐喝未遂容疑で捜査を進めている。 県警によると、手紙はホームページなどの名簿に記載されている官公庁や銀行、企業、病院などの幹部あてで、すべて職場に送りつけられている。昨秋ごろから全国で同様の手紙が発見されており、県内では２６通が確認された。消印は関西や関東とさまざまだが、いずれも差出人として、内部告発を受け付ける公的機関を連想させる団体名が書かれているという。 内容は、どの手紙もほとんど共通で、「公金の横領」や「企業との癒着」「女性スキャンダル」などの不祥事を、具体的な内容を示さないで書き連ね、「社会的信用の失墜や家庭崩壊など大変なことになる。私の指示した口座に３０万円を振り込めば解決する」などと書かれている。指定されている口座は、同じでそれぞれ投函（とうかん）日から数週間の振り込み期限が書かれているという。 県警は、いわれのない手紙には厳しい態度で対応する▽現金の振り込みは絶対しない▽同様の手紙が来たら警察に届ける——と対処方法を挙げている。実際に現金を振り込んだ事例は県内では確認していないという。【乗峯滋人】（毎日新聞） |