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2003年05月12日(月) 15時32分

<闇金融>暴力団が業者を標的「上前よこせ」 恐喝相次ぐ 毎日新聞

 暴力団が闇金融やマルチまがい商法など違法業者から資金を奪う事件が相次いで表面化している。背後にいる別の暴力団と資金争奪をめぐって発砲事件に発展したケースもある。警視庁組織犯罪対策4課は、闇金業者らが被害を表にできない事情につけ込んで暴力団がなりふり構わず資金獲得に出始めたとみて警戒を強めている。

 2月24日午後1時ごろ、東京都台東区内のホテルで指定暴力団山口組五菱会系組幹部数人と暴力団姉ケ崎連合会系組員数人がにらみ合っていた。昨年10月、姉ケ崎連合会系組員(42)ら4人が荒川区の闇金業者を監禁し7億円を要求した事件をめぐる話し合いの席だった。業者を配下に置いていたのは五菱会系の暴力団だった。

 五菱会は都内の闇金業者約1000店を傘下に抱え、多重債務者に高金利の貸し付けを行い荒稼ぎをしていたとみて、警視庁生活安全部などが摘発を進めている。闇金ビジネスが同会の大きな資金源とみて実態解明が進められている。

 調べなどによると、この席で姉ケ崎側は現金500万円と組関係者の切り落とした指を差し出したが、五菱会側は「2億円持って来い」と申し出を一しゅうした。ホテルにほど近い姉ケ崎の本部事務所に銃弾約10発が撃ち込まれたのはその数分後のことだった。

 数日後、姉ケ崎側は五菱会側に数千万円を支払い「和解」が成立した。その情報を裏付けるように3月11日には、五菱会系組幹部2人が拳銃1丁ずつを持って出頭してきた。

 山口組だけではない。今年1月末には、指定暴力団稲川会系組幹部ら2人が世田谷区の闇金業者を誘拐して現金3000万円を奪ったとして営利目的略取容疑などで警視庁に逮捕された。

 また、全国の投資家から2年余りの間に1571億円を集めて破たんしたとして、警視庁が詐欺容疑などで摘発した八葉グループの元幹部から昨年5月、八葉の出資者の委任を受けたと称する山口組大平組幹部ら4人が、出資金取り立てを名目に3500万円を脅し取る事件が起きている。

 捜査幹部は「相手の弱みにつけこむ暴力団が、不況で資金源が細る中で、後ろめたさを持った相手を狙うようになった。発覚しているのは氷山の一角だ」と分析している。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030512-00001061-mai-soci

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