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2003年05月12日(月) 00時00分

万引防止、売れ筋もわかる 本にICタグ導入検討 東京新聞

 バーコードに代わる次世代の商品管理手法として期待される集積回路(IC)を使った電子タグ(荷札)の導入に向け、出版、書店業界が本格検討に入ることを十二日までに決めた。社会問題化している書店での万引防止策として期待する書店業界と、出版不況の中で顧客の詳細な購買行動をつかみたい出版業界の思惑が一致。年間六十億冊の巨大市場への導入が実現すれば、国内のICタグ普及に弾みがつくと、関連業界は期待している。

 ICタグは、超小型チップとアンテナを商品に付け、無線通信によって専用の読み取り機がデータの交換や読み書きを行う仕組み。

 ICタグを書籍や雑誌一冊ごとに付ければ、料金が支払い済みかどうかを簡単に確認できる。書店で万引された漫画本や写真集が、新古書店で販売されているとされる問題の解決にもつながる。

 従来のバーコードは、一冊ごとに機器を通して在庫管理などを行うが、電子タグなら箱に入れたまま一度に大量の検品ができ、商品管理の効率化が進む。書店の棚から客がどの本を何回手に取ったかなどの詳細なデータも蓄積でき、マーケティングの武器にもなる。

 書籍、出版業界で組織する「ICタグ研究委員会」(委員長・奥脇三雄集英社雑誌販売部長)は四月、八十一社(現在は九十社)で構成する協議会を創設した。来年春までに課題をまとめ、実証実験を行う計画だ。

 同研究委員会では「一冊当たりの電子タグにかかるコストが五円以内なら、十分な導入メリットがある」(講談社の永井祥一企画部次長)とみている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20030512/eve_____kei_____002.shtml

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